2007-05-29[n年前へ]
■The Lunar Timescope
The Lunar Timescope は携帯電話用の The Lunar Surface Telescope です。携帯電話を手にすれば、「いつかの月」を眺めることができます。朝の満員電車の窓際で、昼休みの机の片隅で、夜のバスの席で揺られながら、過去や未来の「ある日の月」を眺めることができます。
過去や未来の月を眺めてみたり、今日や明日の月を眺めてみたり…、そんな風に色んな毎日の月を眺めてみれば、少しづつ月が揺れ動いていることもわかるかもしれません。ゆっくり、けれど、容赦ないほど早く流れていく時の中で眺めることが難しいような、月の顔が移り変わるようすを眺めることができます。鞄やポケットに入れた携帯電話の画面を通して、そんな時間や月のさまの移り変わりを眺めることができます。
歴史の教科書に載っている有名な日に浮かんでいたはずの月、有名ではないけれどあなたにとっては大事な日に見えるだろう月、そんな色んな月を携帯電話で見ることができるのが、The Lunar Timescope です。携帯電話のブックマークに登録しておけば、いつか、役に立つこともあるかもしれません。左のQRコード、あるいは、このURLを携帯電話に登録すれば、手にした携帯電話を入り口にして、時間をまたぐ月見旅行に出かけることができるのです。紀元前4000年の夜にナイル川を照らしていた月、昨日の夕方に空に浮かんでいた月、どんな月も、携帯電話の画面に浮かんでくるはずです。
今の時代、あなたの手元にはいつも携帯電話がある…という人も多いことでしょう。自分が手にして、自分のいつも手元にある道具だからこそ、その道具を介して時間や空間の中をワープすることができたなら、どうなるだろう?…と思うことがあります。そんな、時間や空間の中を自由に操ることができる道具を手元に作り出すことができたら…と思い、こんな道具を作ってみました。
2007-06-05[n年前へ]
■Mobile Planetarium(モバイル・プラネタリウム)
携帯電話から星空を眺めることができる「プラネタリウム」ページがMobile Planetarium です(PCからアクセスすることもできます)。Mobile Planetarium の少し変わった特徴は、「星空を眺める場所」を指定できるところです。といっても、東経や北緯といった「場所」のことではありません。もちろん、よくあるプラネタリウムソフトがそういった指定をすることができるように、Mobile Planetarium でも東経や北緯といった場所の指定をすることはできます。けれど、それだけではありません。「星空を眺める場所」が「スモッグに覆われた大都会」なのか「空気が綺麗な田舎の町」なのか、「冷たい空気が肌を指すような高い山の上」なのか、それとも真空中をただ突き進む宇宙船の中から…といった指定ができるのです。
都会の夜景はスモッグに覆われ、その中を進む列車の中からは、星空を見ることはできません。けれど、走る列車の屋根の上、はるか頭上に広がっているはずの星空を、携帯電話の画面を通して眺めてみたら、どんな気持ちになるでしょうか。プルダウンメニューから、あなたがいる場所を「高山の頂上」に変えれば、都会の列車が瞬時に高山の上を走る銀河鉄道に変わり、頭上に広がっているはずの星空が携帯電話の画面に浮かび上がってくるのです。
もちろん、目に見える星の名前や、それらが形作る星座を知る・カンニングするために使っても良いでしょう。けれど、通勤列車の混雑の中や、小さな部屋の片隅で、携帯電話越しに見えない星空を眺めてみることができるのが、Mobile Planetarium の一番の特徴です。見えない星空をケータイの画面に浮かび上がらせるのが、なによりの特徴です。
今は、携帯電話の画面越しに小説を読み、その液晶画面を通して世界を感じる人も多い時代です。そんな道具を介して、見えないものを眺めることができたなら、どうなるだう?その道具を使って、自分を取り囲む世界の姿を、変えることがもしもできたらなら、どうなるだろう?…と思いながら、作ってみたのがこんな道具"Mobile Planetarium"です。
2007-06-10[n年前へ]
■"吹き出しセリフ"マンガで写メールしよう
画像加工サービス Imagenerator を全面的に携帯電話からアクセスできるようにしました。コードを変えた箇所を具体的に書くと、「これまでは、画像加工フィルタ名が日本語の場合には動作しなかったのを、ジェネレータ名によらず、携帯電話のメールから使うことができるようにした」「メールのタイトルを画像加工フィルタで"文字"として流用することができるようにした」という2点です。また、メール送受信処理周りの修正を行いましたので、不具合も「若干」減っているのではないかと思います。
カメラ付きケータイで撮影した写真を、画像加工ジェネレータの各ページに書かれた指定のアドレス宛に送れば、(どのジェネレータでも)処理された画像のURLが返送されてくるようになりました。たとえば、「イラスト吹き出し・サンプル」フィルタを使いたければ、上記ページに表示されているメールアドレス宛に写真を添付して、適当なタイトルをつけたメールを送れば良いのです(PCメールからも使うことができます)。すると、あなたが撮った写真の中に写っている人を自動認識して、あなたが入力したタイトルの文字が「(マンガの)吹き出し」として描かれた上、あなたのケータイに送り返されてくるのです。
もしも、待ち合わせの場所に早く着いたようなとき、自分の顔写真をケータイで撮って、「遅い!」というタイトルを付けたメールに添付して送れば、マンガ化されたあなたが「遅い!」と吹き出し付きで喋っている画像ができあがあります。そして、その画像のアドレスが書かれたメールを待ち合わせ相手に送りつけてみるのもきっと面白いことでしょう。あるいは、怒った顔を撮影し、「燃える写真」のような加工をして、相手に送るのも効果があるかもしれません。もちろん、そんな二つの処理を組み合わせた画像加工エンジンを「画像加工サービス Imagenerator 」を使って作り出しても良いのです。
画像加工サービス Imagenerator には、すでに色々な画像加工フィルタがありますし、自分で画像加工フィルタを新たに作ることもできます。顔文字メールならぬ、マンガ"吹き出し"付きのメールや、パズルの謎解きメールや…と色々な写メールを作り出して、送ってみるのはいかがでしょうか。
電車に乗ればケータイを手にする人がいて、そして、街にはマンガ喫茶が溢れています。そんな「マンガ」と「ケータイ」というメディアが重なり合った場所には何があるだろう?そんな世界で、その世界が組み合わさったコミニュケーションというものがあるとしたら、それは一体どんなものだろう?と考えながら作ってみたのが、こんな一連のツールです。よくわからないままに、画像加工サービスを作ってみることができて、そしてそれをケータイやPCで使うことができる、そんな曖昧なツールです。