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2010-10-04[n年前へ]

ひとつだけでなく、複数のものを知るということ 

 鴻上尚史 「ドン・キホーテのピアス (13) どうしてニッポンはこんなに便利で息苦しいのか? 」の中にある「電波少年」の土屋敏男の言葉から。

 「師匠を2人持つっていうのがいいと思う。一人しか持たないと、師匠のミニにしかならないからね。二人持つと、ミックスされて、自分独自のものが出来上がるから」

 この「師匠」という言葉は、さまざまな言葉に入れ替えることができるような気がします。それはたとえば、「文化」なんていう言葉に入れ替えて良いし、「考え方」とか「やり方」といったものに入れ替えても良いようにも思います。あるいは、「○×系」でも「グループ」でも「価値観」でも、ありとあらゆることを意味する言葉をあてはめてみると、何か新しいものを見ることができて、面白いようにも感じられます。

 ひとつのものしか知らない時、ひとつのものしか見る機会がない時には、体の中で警鐘を鳴らし、複数のものに接するようにすることが大事なのかもしれません。

 さて、下に、「師匠がしていること」を、自分がしようとすると、さて何ができるか、ということを描いてみました。人はそれぞれできることが違いますし、「師匠がしていること」を”ただ”なぞろうとしても、それは”劣化”コピーにしかならないように思います。

 ふと、こんなことを考えます。”劣化”コピーなのか、それとも、意味あるコピーなのかは、その瞬間にはわからないものです。人は完全でないコピーをし続けることで進化し、そして、今の世界があります。それでも、「ひとつだけでなく、複数のものを知る」ことで、どんな意味を持つかということを、少し長い時間軸に沿って眺めることができるのかもしれません。

ひとつだけでなく、複数のものを知るということ






2010-12-05[n年前へ]

このやっかいな時代を生き抜くための知恵 

 「134日ぶりに仕事に復帰したナイナイの岡村さんの番組を見ました」という言葉から始まる、鴻上尚史のドン・キホーテのピアス「このやっかいな時代を生き抜くための知恵」から。

 貧困にあえいでいる国をアメリカ大統領が訪れた。アメリカ資本による摂取が原因だと考えた民衆は、アメリカ大統領に向け、「ヤンキー・ゴー・ホーム!」というプラカードを掲げてデモを行った。・・・デモ隊の最後尾を歩く男は「"with me!"-私を連れて!」というプラカードを持っていた。
 笑える間は、なんとかなるのです。逆に言うと、ちゃんと笑える精神状態を維持することが、とても大切なのです。
 笑いに敏感になり、他人ごとでなく、自分の状態をちゃんと笑いにすること。それは、このやっかいな時代を生きていくための大切な智恵だと僕は思っています。

2012-05-16[n年前へ]

最近のつぶやきから:「好きなこと」や「流行るもの」や「正しいもの」など 

 「Google 辞めました」を読んで、ふと思い出した格言(?)は「好きなこと(趣味)は”仕事”にしないほうがいい」

4:07 PM - 12 May 12
 「好きなことは仕事にしないほうがいい」…けれど、好きなこと・実現したいことに向けて起業し・時に人を雇い、そして、また(自分とは違う人の)「好きなことは仕事にしないほうがいい」の振り出しに戻るんだろうか。

8:21 PM - 12 May 12
 日経BPデザインの「見えないデザイン」記事ではないが、「それっぽい(あたかも)論理であるかのように見える(人に感じさせる)理由」と「人の感情に(何かしら)訴える物語のようなロマン」が足されたものは流行(はや)る。

8:09 AM - 11 May 12
 「見えないもの」を「目に見えるようにする/具現化する」こと無しに書く記事は、「物語」「オカルト」だよね。

9:23 AM - 19 May 12
 もしも「流行る」ものを「修正する」というシステムを作ろうとするなら、自分なら、どんな風に考えるだろう? 流行る・修正するをイコールPosi/Nega フィードバックと考えると、それらは(感覚的には)とても両立しそうにない。修正する=Negative FBでなく「正しいものを面白く・流行らせる」Positiveフィード・フォワード・システムを作ることを目的にするべきだろうか?

 いや、それでは、狭くて上手くない…。そんなPositiveフィード・フォワード・システムがフィードするものよりも、広い世界には、もっとずっと自然に・強く流行るだろうもの・人の心を惹きつけるものがある…。

10 May
 「間違った情報が修正されるシステム」を作るなら「こういうものは正しい」とか「こういう人たちの言葉は参考になる」というモデル/知識を、観測器が適時修正するというシステムで、(この短文ですら何度も登場する)”正しさ”は、結局のところ、人それぞれ/各自が独立に持つというものにしようか。

9:28 AM - 19 May 12
 多数の人が共有する、「こういうものは正しい」とか「こういう人たちの言葉は参考になる」というモデル/知識を観測器が適時修正するというシステムを作ろうとしても、それは「現状(ありとあらゆる現状技術のメディア)そのまま」だろう。

9:35 AM - 19 May 12
 各自が独立に判断をして、あるいは行動モデルを作り、その取捨選択が生存(拡大)確率を決めた結果、「正しさ」の精度が高められていくのだろうか。…だとしたら、「保証・サポート」が充実している世界・システム下では、(それらが無くならない限り)「正しさ」は手に入らないのかもしれない。

9:39 AM - 19 May 12
 不安に飲み込まれないためには・負けないためにはどうすればいい?…「不安は(を)人間で解消しちゃいけない。それは避けた方がいい。それは逃げ道だ」…モノは人にいつも答えてくれるけれど、人間は違うから、自分の不安を解消する術を他人(ひと)に向けてはいけない ・・・という名言。

 …大高洋夫をゲストに迎えた「鴻上尚史と里田まいのサンデーオトナラボ(2011年08月07日)」の25 分前後から。

8:18 PM - 10 May 12

2014-02-19[n年前へ]

0点と100点だけをとるのは簡単だ 

 「孤独と不安のレッスン (鴻上尚史)」

 『0点と100点だけ』とるのは簡単なんだよ。 大切なのは、出だしでトチって、ガタガタになりそうな所でなんとか立ち直して、100点にはならないけれど、48点とかを取ることなんだ。

0点と100点だけをとるのは簡単



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