2012-09-29[n年前へ]
■虹を動画で撮影し、映し出された円形の虹を浮かび上がらせてみよう!?
飛行機の下に広がる白雲の上に、丸い虹が見えました。とても小振りですが、綺麗な円が七色に光っています。
虹の写真(静止画)をiPhone4で撮ってみましたが、強い明暗を持つコントラスト激しい雲の模様に虹の色が隠れてしまいそうです。だから、虹を写す白雲を動画モードでも撮影し、その動画のフレーム群を平均化することで虹だけを浮かび上がらせてみることにしました。
静止画として撮影した丸い虹が右上で、動画像から画像処理で浮かび上がらせた「虹」が下の画像です。…この画像を眺めると、動画像から平均化処理で浮かび上がらせた虹の映像よりも、普通に静止画モードで撮影した虹の方がずっと綺麗に鮮明・カラフルに見えます。
今回は(も?)工夫をしてみたものの、その工夫は役に立たずに終わってしまいました。…しかし、思いつきや工夫を止めたら進歩はない!人間が猿と(少しだけ違うのは)そんな工夫を思い切り深追いしたことだっ!というわけで、そんなこんなの役立たずネタは、これに懲りずに、まだまだ続きます。
2013-11-27[n年前へ]
■夕立(スコール)を降らせる雲の微速度撮影動画
もうすぐ1・2時間も経つと空が夕暮れで包まれるくらいの時刻、窓の向こう、少し先の山の麓で夕立(スコール)が降り始めたように見えました。雲の下面から地上に向かう黒影がぼんやりと見えています。…そこで、そんな風景を(ベランダのエアコンの上に置いた)iPhoneで微速度撮影してみました。それが、下に貼り付けた動画です。
撮影した動画を眺めると、夕立(スコール)を降らせた部分の雲は消え去っていて、風に吹かれ移動してくる「雲の隙間」から太陽が微(ほの)かに照らしていることに気づかされます。そんな「雨が降って(地固まる…じゃなかった)雲が消える」なんて風景は普段気づきません。しかし、こんな風に通常比100倍くらいノロマに景色を眺めていると、普段気づかなかった景色を見つけることができたりもします。
意外に、いつもより「ずっと鈍い目」で景色を眺めてみると、なかなか気づくことができない面白いことを発見することができるのかもしれません。
2016-04-24[n年前へ]
■「かぐや」が眺めた月の姿を眺めてみよう!?
「かぐや」が撮影した画像データを使った月球儀コントローラがとても面白かったので、(国土地理院のドローンヘリが撮影した動画映像から、阿蘇大橋近くの3次元地形図を生成してみたのと同じように)かぐや撮影画像(©JAXA/SELENE)からphotogrammetry的に3次元メッシュ生成して表示してみました。WEBサイト(ソフト)で公開されている3Dレンダリングソフト画像をもとにして、月の表面に刻まれた、過去の月表面への衝突が作り出したクレーターの凹凸地図を今や誰でも描ける…というのは不思議な気分です。
空の声が聞きたくて、風の声に耳すませ、
海の声が知りたくて、君の声を探してる。
「海の声」 篠原誠
2016-07-31[n年前へ]
■Ricoh Theta S 撮影動画で3次元の世界を撮影してみよう!?
昨年の秋、バンコクの路地を自転車で走りながら、右手でRicoh Theta Sを空に向かって差し上げて動画を撮影しました。その撮影動画を使って、今日は3次元の世界を再構成をしてみました。
その1例が下に貼り付けた動画です。手に持たれたTheta Sが移動していった「視点・撮影点」を青くマーキングしてあるので、狭い路地を進む自分の軌跡を眺めることもできます。
今日やってみたことはとても簡単です。多視点からの撮影画像を使って三角測量を行い立体形状を求める手法を全天周カメラであるRicoh の Theta S画像に適用してみただけです。
解像度的には静止画像からの復元の方が良いですが、ただ移動しながら動画撮影するだけで3次元の世界を撮影できるというのはお手軽感が高いものです。
ちなみに、Ricoh Theta Sを室内で移動させつつ撮影し、その撮影画像から3次元空間を復元させてみると下動画のようになります。カメラの歪みをきちんと校正していないこともあり、その歪みを反映して復元空間自体も歪んでしまっていますが、今度はそんな歪みも除去して、綺麗な3次元空間を撮影してみたいと思います。
2019-05-10[n年前へ]
■秒速約340m、ステレオ音声動画の「音源方向」を可視化する!
来週発売の「ソフトウェアデザイン 2019年6月号」に「秒速約340mで走る音を映し出すカメラ」を作るための技術入門・製作記事(4ページ)を書きました。いつか、街中で写したカメラ映像音声から、誰かの口が何かをかすかにささやく姿を眺めたい…何かが振動することで生まれた音が走る姿を眺めたい…、そんなことをいつかどこかで願ったことがある方は、少しだけでも楽しんで頂ければ幸いです。
「ねえ、秒速5センチなんだって」 「桜の花びらの落ちるスピードだよ」 「秒速5センチメートル」 「秒速5センチメートル」…空間を動くものすべて、映し出して、その美しさを眺めてみたいかも。