2010-12-01[n年前へ]
■「地球の大きさ」と「ウェスト周りの脂肪」の不思議!?
前から不思議に思っていることがあります。それは、同じ現象であっても、その対象次第で(それが)「とても小さく思えたり」「とても大きく思えたり」する、ということなのです。
その不思議が一体どんなことかといえば、それは「円の直径がn増えたとき、円周はどれだけ増えるか」というお題なのです。
たとえば、ウェスト周りの脂肪の厚みが1cm増えただけで(つまり、太れば)、ウェストに巻くベルトは約6.3cmほども長いものが必要になります。脂肪の厚みがたった1cm増えただけで、6cm強ほどもベルトの穴の位置や、スカートのウェスト周り長さが増えてしまうのです。それは、
円周=2×π(パイ)×r(半径)
という公式を考えてみれば当たり前の話ですが、それは意外なほど大きく感じる変化ではないでしょうか?
その一方で、それがこういう話ならどう感じるでしょうか?「地球の半径が1m大きくなったら、地球一周分の長さは一体どう変わるでしょう?」・・・さて、あなたは一体どんな風に感じたでしょうか?
もちろん、それは先ほどのお題と同じく、
円周=2×π(パイ)×r(半径)
なのですから、地球一周の長さは6m強ほど長くなります。・・・たった、地球の半径が1m増えても地球の周りは6mしか増えないのです。この変化を意外なほど小さく感じる、という人も多いのではないでしょうか。
ウェスト周りの脂肪と地球の大きさ、どちらも同じ話しなのに、一方はとても大きく感じ・一方はとても小さく感じます。この違いは一体何が生み出しているのでしょう?
人の感じ方、「どれだけ細かなものを気にするか」というようなことは、眺める対象の大きさ次第で変わるように思います。「地球の大きさ」と「ウェスト周りの脂肪」の不思議も、そういう観点から考えてみれば、とても自然に思える現象なのかもしれません。そんなことを考えてみれば、意外に面白いことを見いだせるように思うのです。