2013-08-04[n年前へ]
■「もう少し力があれば…」と感じさせる存在こそが、明日の「いつでもどこでも当たり前な道具」になっていく
視野角110度の両目への立体表示と各種センサによるヘッドトラッキングが没入感バツグンの世界を生み出す…と噂のOculus Riftを体験してきました。空に浮かぶ島の上を、翼広げたドラゴンになって滑降しつつ、頭上をふと見上げると、液晶画面が映し出しているはずの青空と雲が妙にリアル…と感じました。
ほんの少し先の未来に「いつでもどこでも当たり前な道具」となっている存在は、この今の瞬間の時点では「もう少しパワーがあれば…」と感じさせる・思われている存在なのかもしれない…と思います。それはたとえば、アラン・ケイの言葉で言えば、(作られたばかりのMacintoshに対して言った)「50ccしかないホンダ」みたいな存在です。
次の時代の「当たり前にみんなが使う道具・環境」のレースは、今時流行りの3Dプリンタなんか追い越して、(Oculus Riftみたいな映し出すデバイスや、それが映し出す映像を撮影し・作り出す環境といった)この手のインフラがトップに躍り出て、第2コーナーを駆けているのかもしれない…と、ふと考えました。